【烈果の原因と基本対策について】
①トマトの果実は秋から冬に移ろう頃から割れやすくなる。これは次世代に命を繋ぐ生理現象で、種子が入っている果実を自分で割って地表に落とす。少しでも早く世代交代をなそうとする生理現象からである。
これへの基本対策は、④の対策とも重複するが、やはり安定した土作りで草勢バランスを健全に維持することが基本となります。
②水分や肥料分を急激に吸収すると割れる。
秋になったら潅水や液肥は一度に沢山与えないで控え目にする。ハウス栽培の場合、秋雨で過湿状態とならないよう外から湿気が入らないよう留意する。
③日中と夜間の温度差が大きいと割れやすくなる。
日中はハウスの換気を十分にし、夕方は早めに閉めて夜間の温度を少しでも高く保つ。
④秋冬に草勢が落ちてくると種族保存本能が働いて、果実が割れやすくなる。
根張りがよく草勢の良い元気な株は果実の割れも少ない。安定した土作りで草勢バランスを出来るだけ健全に保つ。
以上、生理現象も関係し、色々な要因が係わってくるので完璧は期待できないが、基本をキチンと整えることで、減収リスクはかなり軽減できる。その上で、烈果の少ない品種を選択することや、割れ防止剤の使用が考えられる。
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