水ナスの栽培ほど水やりの難しい作物はないです。その名の通り、水ナスの果実は緻密で水分を多く含んでいます。そのため、水やりは晴天の日は何も考えずに毎日やり続ければいいように思われがちです。しかしそれでは根は張らず、水ナスの収量は落ちてしまいます。特に、定植から間もない期間に水を過剰に与えすぎると、その水なすはいわゆる「いじけ易い」木になってしまいます。そのため、その個体は、少し太陽が当たり過ぎただけで、水切れをおこす、根性の無い水ナスになってしまいます。個々の苗毎に水やりを行えるなら、それでもよいのですが、ハウス栽培などとなると、一度に、何百もの苗に潅水チューブで潅水を行いますので、いちいちいじけた苗にかまってやれません。だから、水なすと言えど、基本は、やや乾かしぎみに、乾く一歩手前で十分に潅水してやることです。こうしたことで、根をいっぱいに張らせます。これが結構、難しい。水ナスの水やりは、3年どころか、10年はかかって一人前になれる、と言う方もいらっしゃいます。
![水やり(土表面の湿り具合を確かめる)003[1].jpg](https://nasu-den1.up.seesaa.net/image/E6B0B4E38284E3828AEFBC88E59C9FE8A1A8E99DA2E381AEE6B9BFE3828AE585B7E59088E38292E7A2BAE3818BE38281E3828BEFBC890035B15D-48138-thumbnail2.jpg)
プロと言えども、水なすへの水やりの基本はその都度実際に手で土を触って乾き具合を確かめます。マルチの端をめくって、土に手の平を当て、土の感触を確かめます。土の表面が乾いていても土の中はまだまだ十分湿っているということもあるので、注意が必要です。手の平の感覚をとても敏感に研ぎすませておくことが必要です。
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